自民党が、盤石の地盤を築いてきた衆院島根1区の補欠選挙で完敗した。岸田政権の裏金問題への対応にノーが突きつけられたのは当然だが、これまでのように派閥をあげた選挙態勢を組めなかったことも敗因に違いない。
自民党では、1月の岸田首相による突然の岸田派の解散宣言以降、全6派中、麻生派を除く5派が解散を表明した。すでに昔日の力がなくなっていたとはいえ、かつて「派閥の連合体」といわれ、なお派閥が党運営の中心にあったことを思えば、当面の批判をかわすためのポーズではないかとの疑いは消えていない。
実際、党の存立にかかわる事…